耳をすませば

今年の夏は、特に強烈なジブリ砲が放たれてましたねー(^^♪
お蔭様で、金10の被害はまたもや甚大ですー(T_T)/~~~
その中でも1発目は見逃したので2発目(^^)、
耳をすませば』はmy best 映画の中でも20位以内に入りますので、
レビュー書いてみたいなって思います。

この映画は、例えれば、

もぎたての青い果実をかじった時に甘酸っぱさやニガさを感じた後、
何とも言えない清涼感に満たされる、
そんな映画です。(*^_^*)

それでは、思いつくシークエンスを、作中の時系列になるべく沿って、お話してみたいと思います。

しばしお付き合いを…<m(__)m>

冒頭、夜の東京を俯瞰するシーンで、

オリビア・ニュートン=ジョンの『Take Me Home, Country Roads』が流れた時、
凄ーく違和感を感じたんですよねー
「東京なのに何故『カントリー・ロード』」って…(^^ゞ
観ているうちに、「そっかー!!東京が『ふるさと』の人の物語なんだー」って、
『コンクリート・ロード』辺りでよーやく気が付きましたっ(>_<)
ちなみに今回TVで観て、
地球屋のおじいさんとムーンが冒頭のシーンから登場している事に
初めて気が付きましたっ(>_<)

映画の前半、雫は家族に対する距離感がつかめていないのかなーって、思ったりしました。

買い物から帰って、「ただいまー」って言う時の声のトーンが低かったりして…
この辺りは近藤監督の演出なのかなー?
感じがよく出てましたよねっ!!(*^^)v
「お姉ーちゃんと一緒だと、疲れるぅー」
って、これ、次男次女の人か、兄弟姉妹が外
的で自分が内向的な人にしか分からないと思いますが、
実感なんですよねー(>_<)
雫の気持ち、よぉーく、わかりますー(ToT)/~~~
姉が両親と話しているときも、自分は別室で本読んでたりして…
自分が身を引いてもその場が和気藹々としてれば、それでいいやって思っちゃうんですよねー(T_T)/~~~
雫は姉に対するコンプレックスもあって、ますます本の世界に没入するようになったのかもしれません。
そーいえば、宮崎さんも次男なんですよねー(^^)

杉村の気持ちも、凄ーくよくわかりますー(^^ゞ

今にして思えば、何故フェンス裏にバッグが一つだけ…って思っちゃうんですが(^^ゞ
杉村は「月島ぁー、バッグ投げてー」って、「月島ぁー」って、
雫に何回も言うんですよねー…夕子ちゃんじゃなくて…^m^
テストが終わった後も、「月島ぁー、聞いて聞いて」って…
好きな子しか眼中にないっちゅーか…(^^)
それなのに、後のシーンで、
告白ってから、雫に恋愛対象として見られてないって分かった後、
聖司くんが教室に来て、雫との関係をクラス中が囃し立てていた時の杉村のツラさ…
ツラいっすよ~(ToT)/~~~、

電車の「中で」猫見つけたら、どこ行くのか気になっちゃいますよねー(^^♪

それでなくても、猫の後ってつけて行きたくなるんですが…(^^ゞ
街中で何か気になる人の後ろもつけてみたりなんかして…(ストーカーみたいだな…)
子供の頃、路地を走り回ってたことを思い出しますー(^^)
また近所からちょっと遠出して、
それまで自分が知らなかった土地を、世界を見てみたくなったりとか…(*^_^*)
この辺りも、東京で生きていかざるを得ない少年少女に対して、
東京でも未知への憧れを満たすものやドキドキがあるんだよってゆー
宮崎・近藤コンビの励ましの声が聞こえてきそーです。(^^♪

「そうか、お嬢さんはドワーフを知ってる人なんだねっ」って、おじいさんのセリフ、

今までドワーフを知ってる人が、あんまりいなかったんだろーなーって
凄く伝わりますよねっ(^^♪オシャレな言い回しですー(*^_^*)
ところで、「例の時計」の文字盤に、「Porco Rosso」って書いてあるんですよねー(*^_^*)
これも今回TVで観て、初めて気が付きましたっ(>_<)
雫、地球屋から「たっいへーんっ」て出て行っちゃうわりには、お父さんの弁当忘れちゃうんですが、
お母さんの忘れ物癖とダブらされてるんですよねー(>_<)
親子って、変なところが似てたりしませんかっ?
そんなところで「家族」を感じさせる脚本かなーって思っちゃいました。(^^ゞ

「天沢医院の末っ子が同じ学年にいる」って聞いて慌てて出て行く雫にも、

「あいつ、ヤな奴なの。逃げるの嫌じゃない!」って立ち向かっていく(^^)雫にも、
「若いっていーなー」って思っちゃう自分がいます…(^^ゞ
雫、保健室で友達と昼ご飯たべるんだーって、妙ぉーに嬉しかったりする自分も…(>_<)
内向的っていっても、人との繋がりを全く遮断している訳ではなくて、普通の女の子なんですよねー(*^_^*)
「お願いします。雫様ー」の後、「よろしい。」って雫が歌詞見せる時、
後ろで保健の先生が「くす」って笑うところを観て、
「この先生、いい人だったんだー」って思いました。(^^♪

杉村フった後、自己嫌悪に陥って、お母さんが帰ってきたのがわかるとソソクサと出て行くんですが、

そんな時家族と一緒にいたくないですよねー(T_T)/~~~
地球屋でムーン相手に「最近本読んでても前ほど楽しくない」って、
恐らく雫は、夏休み前に本を20冊読むって決めた時くらいから思ってたんじゃないかなー、
って思ったりします。
中学3年生になって、漠然と将来の自分を考えた時に、
不安になったり自己を確立できていない自分に思い至って、
好きな本に何らかの答えを見出そーとしてたんじゃないかって…

その時聖司くんに会うんですが、

実は雫、聖司くんのコト、ちょっと気になってたんですよねー(^^♪
前に地球屋閉まってた時に、自転車のブレーキ音聞いただけで、
ビクってなってましたし…^m^

原作では画家だったのに、何故ヴァイオリンって思いましたが…(^^)

宮崎さん、職人が好きなんだなー、とも思いましたが、
青少年が目指すべき「人間の生き方」ってテーマに対する設定でもあるんですよねー(^^)
カントリー・ロード』を聖司くんが弾き始めた時、
「あっ『カントリー・ロード』弾いてくれるんだぁー」って雫の表情や、
緊張しながら歌っていた雫が、おじいさん達の参加で気分が高揚していくところもよかったです~(^^♪
雫と聖司くんの痴話ゲンカも…(^^)
夜道で対抗の車が来たとき、咄嗟に雫を庇う聖司くん!
サっとあーゆーことが出来る人に私はなりたいっ!!(^^ゞ

聖司くん、好きな子に気付いてほしくて、でも面と向かって言えないから、

読みそーな本を先に読んだり、隣に座ってみたり、
って…くーーっっ!!(>_<)
そーいえば、やったことあるなー(ToT)/~~~
でも屋上での会話の時から、聖司くん、「雫」って呼び捨てなんですよねー(>_<)
聖司くん、男の子だなー(*^_^*)
雫も「聖司くん」になってるし…若いっていーなー(*^_^*)
聖司くんに告白られて、そして、自らの意思で将来を見据えて行動する聖司くんの話を聞いて、
天沢聖司」に抱いていた憧れや、自分の将来に対して抱いていた悩みなんかが綯い交ぜになって、
扉のところで見ていたクラスメートに「コラー」って言っちゃうところも、何かわかりますよねー(*^_^*)
何か身につまされちゃいますー(^^ゞ

緑柱石の話もよかったですー(*^^)v

「まだ磨いてない自然のままの石、そのままでもとても好きだがね。」
って、おじいさん、人間を愛してるんだなーって思ったりして…>^_^<
「まだ見えない原石があるかもしれない。」
って、自分にもあるかもーって思ったりして…(>_<)
「自分の中に原石を見つけて、時間をかけて磨くことなんだよ。」
って、そーゆー生き方って、大変だけど素敵ですよねー(*^_^*)

「遠いものは大きく、近いものは小さく見えるだけのこと。」

ってイバラードの世界、あれをそのまま『猫の恩返し』でやってもらいたかったですー(T_T)/~~~
「行こう!恐れずに!午後の気流が乱れる時、星にも手が届こう!」
って何かカッコいいですよねー(^^♪本当に星に手が届きそー(^^♪
あのセリフを言いながら階段を勢いよく下りていく雫も、
物語書き始めのワクワク感や自分の人生を一歩踏み出した気概に満ちていて、よかったですー(*^_^*)

「雫のしたいようにさせようか。」ってゆーお父さんも、

「そりゃあ、私にも身に覚えの一つや二つはあるけど…」ってゆーお母さんも、
「しっかりやんな。」ってゆーお姉ちゃんも
理解があるってゆーか、そんな家族いねーぞってゆーか、
結局、いい家族なんですよねー(>_<)
個人的には、そーゆー父親に、私はなりたいっ!!(^^ゞ

手にした宝石が鳥の死骸になるよーに、決して上手く纏まらなかった雫の小説。

本っ当、書いても書いても上手く纏まらないんですよねー(>_<)
でも、そんなことは当に承知で、「よく頑張りましたね。あなたは素敵です。」って言ってくれるおじいさん。(ToT)/~~~
大事なのは、仕上げること、書き続けること。「自分の中に原石を見つけて、時間をかけて磨くこと。」
僕もそーだけど、大抵の人はこれが中々できません…(ToT)/~~~
だからこそ、それが大事って言ってくれているこの映画は、何時までも心の中に響くんだと思いますー(*^_^*)

夜明け前の丑三つ時、聖司くん、「奇跡だー」って、

普通あの状況では、雫は窓から出てきません。(^^ゞ
でもそれが会えちゃうのが、宮崎アニメであり、ジブリのアニメなんですよねー(*^_^*)
高台から見える東京の街を覆う雲海、それらを照らす朝日の美しさ…
コンクリート・ジャングルの東京ではあるけど、そこで生きていく人たちへの励ましの景色。

「聖司がいたから頑張れたの。」って、ついに雫も呼び捨てっ!

「俺と結婚してくれないか?」って、聖司。早くねー(*^_^*)
「そうなれたらいいなって思ってた。」って、雫。思ってたんかいっ(^^♪
「雫、大好きだぁー!」って、どーぞお幸せに…(*^_^*)
「まぁー、ロマンチックですことぉー」

本っ当、全てのシーンが愛おしくなってきます。

観てて気恥ずかしくなってくるところも、苦しく辛いところも…(ToT)/~~~
放送終了後、非リア充のネット難民から怨嗟の声が捲き起こったというのも肯けますよねー(ToT)/~~~
「若いっていーなー」
何時までもこの頃の気持ちを持っていたいものです。(*^_^*)