精霊流し グレープ

1974年にグレープがリリース。
グレープって、
さだまさし吉田正美さんが結成したフォークデュオで、
1972年に結成、1973年にデビューして、1976年に解散してます。
その後、さださんはフリーになるんですねー
精霊流し」って、グレープ初のヒット曲だそーです。
 
ちなみに、1974年って、
田中角栄の首相辞任、中日が巨人のV10を阻止、長嶋茂雄の引退
などがあった年です。
何か一時代が終わったって感じの年ですねー(T_T)/~~~
マンガ界では、
あしたのジョー』、『ベルサイユのばら』、が前年に終了し、
エースをねらえ!』が始まっています。(*^_^*)
 
しかもっ!この1974年には、なんとっ\(◎o◎)/!!
など、アニメ界にエポックメーキングをもたらした偉大な作品が、
数多く生み出されていまーす。(*^_^*)
 
映画では、
が日本で公開され、
TVでは、
仮面ライダーX』、『ウルトラマンレオ』、『がんばれ!!ロボコン
が放映されています。
 
音楽では、
井上陽水のアルバム『氷の世界』、小坂明子のシングル「あなた」
が大ヒットしており、
ユーミンの「やさしさに包まれたなら」がこの年の作品なんですねー(^^♪
あと
カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」が日本でヒットし、
オリビア・ニュートン=ジョンの「愛の告白」がグラミー賞を受賞していますー
 
それでは、前置きが長くなりましたが、(^^ゞ
曲をお聴き下さい。(^^)
 
 
 
出だし、
「去年のあなたの想い出が テープレコーダーから こぼれています」
って、この曲全部聴いた後に、この出だしをもう一度聴いてみると、
始めから悲しーんですよねー(ToT)/~~~
「去年のあなた」って今年の、今のあなたじゃないしー(>_<)
 
「想い出が、テープレコーダーからこぼれています」
ってゆーのも、さださんらしー表現ですよねー(^^♪
普通、「想い出」はこぼれるって表現しませんし、
「テープレコーダーから」だったら「聞こえています」ですよねー。
それを「こぼれています」って表現するのは、
さださんが後の作品の「加速度」の中で、
恋の終わりを「ガラス窓のしずく」に例えたよーに、
「こぼれ落ちる」のイメージで、
この曲中の主役である、彼氏を亡くした女性が、
去年の彼との想い出を、彼が亡くなって今傍にいないことを、
意識的か無意識的か受け止めることができていない様を表しているのかなー
って勝手に思っちゃってますー(ToT)/~~~
 
「二人でこさえたおそろいの 浴衣も今夜は一人で着ます」
もーこの当りから涙(ToT)/~~~ですー(T_T)
せっかく作った「お揃い」の浴衣、「一人」で着るんだーっ(>_<)
 
「せんこう花火が見えますか 空の上から」
空の上からーー!!雲の上の人なんだーー!!
空の上から、線香花火なんて見えないよーー!!(ToT)/~~~
小さすぎてーー!!(>_<)
 
「約束通りに あなたの愛した レコードも一緒に流しましょう」
「約束通りに」ってゆーのが、
恐らく、亡くなった彼は入院でもしていて、死期が解っていて、
自分が死んだ後の事を約束してるんですよねー・・・(>_<)
 
ちなみに、ぶっちゃけ最近まで、
「流しましょう」や「舟のあとを」から「川流し」を想像してましたっ<m(__)m>
 
「私の小さな弟が 何も知らずに はしゃぎ回って」
若干、彼女は苛立っているのかもしれませんっ(>_<)
運命に対して・・・
 
精霊流しが華かに始まるのです」
精霊流し」って、まだ見た事ないんですが、
本当に華やからしーですね。爆竹とかバンバン炸裂して・・・
でも、そんな華やかな「精霊流し」と対比されているのが、
歌詞に語られない「私」、彼女の気持ちなんですよねー(ToT)/~~~
 
 
「あの頃あなたがつま弾いた ギターを私が奏いてみました」
彼との想い出、自分がギターを弾く空しさ・・・(ToT)/~~~
「いつの間にかさびついた糸で くすり指を切りました」
彼が亡くなってからも、過ぎ行く時の残酷さ・・・(>_<)
 
「あなたの愛した母さんの 今夜の着物は浅黄色」
「わずかの間に年老いて 寂しそうです」
この曲中に、彼の家族はお母さんしか出てこないんですよねー・・・
とゆーことは、ひょっとして、
お母さんは家族が誰もいなくなって、一人ぼっちなのかっ?
わざわざ「あなたの愛した母さんの」ってゆーことは、
父親を早くに亡くして母一人子一人だったから、なのかっ?
そーだとしたら、「わずかの間に年老いて、寂しそうです」
ってゆーのが悲しすぎる・・・(T_T)
 
「約束通りに あなたの嫌いな 涙は見せずに過ごしましょう」
「そして黙って舟のあとを ついてゆきましょう」
ここで彼女は決心しています。
彼がいない、これから先の自分の人生を生きていこうと・・・
彼がいなくなった運命を受け入れよーと・・・
 
「人ごみの中を縫う様に 静かに時間が通り過ぎます」
「あなたと私の人生を かばうみたいに」
彼女は自分の人生を生きていく決心はしたものの、
人混みの喧騒の中、他の人々を見ながら、
やはりまだ、彼がいなくなった運命を受け入れられないのかもしれません。
でも同時に、これからの時間の中で、解決できないまでも、
彼との想い出を胸に、生きていこうと感じているのだと、思ってます。
 
 
さださんの楽曲の一つのテーマに、「命」の大切さを歌い上げること、
があると思います。
儚い「命」、そんな「命」に関わる人々の想い・・・
精霊流し」は、そんなさださんのテーマがストレートに出過ぎたのかもしれません。
でも、だからこそ、さださんの純粋な想いが表現されたこの曲は、
何時までも心に残るのだと思います。(*^_^*)